ストーリーボードアーティストになるためにはどうしたらいいの?MARZA高橋さん、ストーリーアーティスト栗田さんに聞いてみた!
CGWORLDさん主催、栗田唯さん講師の「ストーリーボードのプロセスから学ぶ・画作りの秘訣」のセミナー受講以来
ストーリーボードアーティストという職業に興味をもちました!
…という方いらっしゃるんじゃないかなーとおもいつつ、この記事を書きました。
- ストーリーボードというものに興味がある
- ストーリーアーティストになりたい!
- 絵を描く職業の種類をもっと知りたい!
という方に読んで頂けたら嬉しいです。
こちらの記事は MARZAさんより記事化に当たって特別な許可を頂いています
MARZAの企画の方に聞いた「ストーリーボードアーティストになるために!」
MARZAの映像編集・企画をされている高橋友和さん、ストーリーアーティストの栗田唯さんに
- 「ストーリーアーティストってどんな職業?」
- 「どんな勉強をしたらいいの?」
- 「ポートフォリオってどんなものをつくったらいいの?」
- 「ストーリーテストって何?」
- 「で、結局どうしたらなれるの?」
についてお話を伺った内容をもとに、記事を書いてまいります。
今回はその前編!として、
3:ポートフォリオってどんなものをつくったらいいの?
までを記事にさせて頂いております。
急なお願いにもかかわらず、快諾をしてくださった高橋さん、栗田さんには心からの感謝をm(__)m
おいしいお酒とご飯をのみ食べしつつ。(渋谷駅近くの居酒屋:完全個室完備の港さんにて)
ストーリーアーティストってどんな職業?
ストーリーアーティスト(ストーリーボードアーティスト)は名前の通り、ストーリーボードを描くお仕事をする人たちのこと。
監督から投げられた「こういうのやりたい!」というアイディアのタネを、チーム内のストーリーアーティストが大喜利をするような感覚で
「じゃあこんな感じどう!?」「だったらこんな感じもよくない?!」「おっけーだったらこういう案もあるよね!」
と、ビジュアルだけでストーリーを伝えるストーリーボードを描き、ブレインストーミングのような感じで、ひたすらアイディアを出しまくって監督を「困らせる」お仕事なのだそうです。
監督は「どのアイディアを採用するかを決める」お仕事。
ストーリーアーティストは「監督に喜んでもらえるビジュアルストーリーテリングをする」お仕事
なのだそうです!
※ビジュアルストーリーテリング:ストーリーや伝えたいものを見る相手(ターゲット)に画だけでしっかりと伝える事。
絵コンテとどう違うの?
2Dアニメーションの絵コンテと大きく違うところは、やはり「文字による説明」がないことでしょうか。
全てビジュアルのみで伝えるという「非言語」のコミュニケーション。
この場に2Dアニメーションで絵コンテを切っている方が実際にいなかったのが残念><
もっと詳しくどう違うのか、それぞれの良さ!などを聞きたかったところです…!
ストーリーボード、どんな勉強をしたらいいの?
ストーリーボードが描けるようになるための6つの勉強
では「ビジュアルのみで伝える」ような、ストーリーボードを描けるようになる勉強法として
栗田唯さんが学んできた6つの勉強法を教えてもらいました。
- フィルムスタディー
- ジェスチャードローイング
- カフェスケッチ
- 風景スケッチ(パースとか構図、レイアウトの勉強)
- カフェスケッチ風景込み
- ワンワードアサインメント
ジェスチャードローイングやカフェスケッチについては、唯せんせがTwitterなどでよくお話をされているので、こちらは説明を割愛m(__)m
フィルムスタディーについて
既存の映画をサムネイルの大きさでコピーしていく勉強のことだそうです。
構図、レンズを学びつつ、出来るのであれば「4つのバリュー」を利用した「シルエットの勉強」も一緒にできるとなおよい!とのことです。
※4つのバリュー:白、薄い灰色、濃い灰色、黒の4色のこと
>> 栗田唯さんのフィルムスタディーサンプル
>> フリーランス ストーリーアーティスト Ian Abando氏のフィルムスタディー1
>> フリーランス ストーリーアーティスト Ian Abando氏のフィルムスタディー2
>> フリーランス ストーリーアーティスト Ian Abando氏のフィルムスタディー3
ワンワードアサインメントについて
簡単に言うと一言何かお題を出されて好きなように演出するもの。
このワンワードアサインメントというものが、ストーリーボードの核となるような「考え方」「アイディア出し」の元になるスタディになるとか。
勉強法については、ざっくり言うとこんな感じでしたが、さらなる詳細については‥‥
僕のセミナーに来てもらったらいいんやけど…(笑)
MARZAのストーリーボードゼミも是非‥‥(笑)
そんなわけですので、皆様ぜひ^q^
ポートフォリオってどんなものを作ったらいいの?
じゃあ、そんな勉強をした後!ストーリーボードアーティストを目指す人が作るべきポートフォリオってどんな感じなんでしょう?という質問をさせて頂きました。
一番いいのはGoogleで「Storyboad artist Portfolio」とかで検索をして、ほかの人たちがどんなポートフォリオを作ってるのかを見るのがいいかも。
沢山ありますしね。
あとスタジオによっても”どんな人がほしいか”みたいな特性とかがあるから「行くスタジオ」を意識するってのは大事かなぁ
出来のいいものを作っても、ピクサーに入りたいのにバイオレンス系のストーリーボードやスケッチが多かったら、「違うよね」っていう奴ですよね
そうそう
なるほど‥‥!
ということは
- まずは行きたいスタジオを仮にでも設定する。
- そのスタジオを目指しているor所属している方のポートフォリオを見て研究する
といった感じの様でした。
日本では2018年現在、おそらくMARZAさんのみがストーリーアーティストを専属で採用という形のようですので、検索をする場合は英語での検索が必須ですね~。
Storyboad Artist Portfolio + スタジオ名
このあたりの検索キーワードがよさそうです。
そんなわけで、続きは後編にて!
色々なお話をお聞かせいただいたこともあって、かなり内容にボリュームが!
後ほどまた後編という形で、ストーリーテスト、じゃあどうしたらストーリーアーティストになれるの?のあたりをお伝えさせていただこうと思います。
高橋さんからお話をお伺いしたアイスクリームテスト、唯せんせからお話をお聞きしたストーリーテストの話が早く描きたいです!わー!
また、ストーリーアーティストになるための~以外でも、MARZA高橋さんから日本にストーリーボードを広めるために、今現在どういった活動をされているのか、という話もお聞かせいただいたので、番外編としてお話お伝えさせていただこうと思います!
いや~~~~~~~興味を持っていることに対して、プロからお話を聞けるってめっちゃ楽しいです。
ご縁をくださった方々に、心からの感謝を込めて。