想像から自分の理想をしっかりと描けるようになるドローイングの12レッスン
ドローイングを教えたら世界一。
数々のレジェンドを育て、今なお現役でディズニーやドリームワークスをはじめとした大手アニメーションスタジオで講義を行い世界各国を飛び回る巨匠、グレン・ビルプ先生の書籍
グレンビルプのドローイングマニュアルのご紹介をしようと思います。
ドローイングマニュアルはこんな人にオススメ
- 確実に人体を描くためのスキルアップをしたい方
- どんな練習をしていったらいいかわからない方
- 練習方法はいろいろやってきたけど、どの順序でやったらいいかわからない方
- 自分の想像を、しっかりと形に起こしたい方
- ドローイング会参加のまえに、勉強をしておきたいという方
「各ステップを細かく分けると、不可能が可能になります」
自分の想像、理想を思い通りに描けるようになんて、想像がなかなかできないですよね。
でもそれはどうやら”不可能なように見える”だけで、不可能なわけではない、ということのようです。
ビルプ先生は、本書にて「各ステップを細かく分けると、不可能が可能になります」とおっしゃっています。
不可能が可能になる、12のステップ
その細かく分けられたステップというものを、ビルプ先生が豊富な事例、サンプルとともにご紹介くださっています。
さすが数々のアニメーションスタジオで教鞭をとられ、レジェンドといわれる方々を育成されてきただけあって「おそらくここで躓くだろう」とされるような部分にもすかさず先回りするように、文章で声掛けをしていってくれます。
なにより嬉しい声掛けは「技術的な面」「テクニック」においての部分だけでなく「精神面」に対しての声掛けが多数あるということです。
やり進めていくうちに、視野が狭くなりやすい生徒の感情や心境をきっとご存じなんですね!
アナトミー(人体解剖学)についても簡易的な図形を使ってより分かりやすく、より実践的に
アナトミーについても、ランドマーク(目印となるもの)をもとによりわかりやすく把握でき、より実践的に使えるテクニックが紹介されています。
もちろんこちらのアナトミーについても、先ほどお伝えした12のステップの段階に沿っての掲載なので、慌てることなく手を付けることが出来ます。
実際の紙面はこんな感じです
やはりボリュームの基本とされている四角や丸、円柱といった基礎的なモノから始まり、少しずつアナトミーの複雑な形状へとステップを踏んで進んでいけます。
文章ひとつひとつも、生徒に語り掛けるような体裁をとってくださっているので、実際にビルプ先生の講義を受けているような感覚になれます。
焦らず一つ一つですね。
とはいっても練習って面倒ですよね…
やはりこちらのドローイングでも、四角や円柱・丸といったボリュームを描くことから始まります。
でも、四角や円柱、丸などの基礎的な図形が描けることがとても大事…とはわかっているものの、つい面倒で好きな絵を描きたくなりますよね。
実際私もそういったことが多々あったので、面倒という気持ちはとても分かります。
ビルプ先生以外でもやはり、ドローイング関連の書籍では(例えばマイケルハンプトン先生とか)基礎的なボリュームをスムーズに描けるようになることはとても大切なこととおっしゃっていたため、最初はシブシブかいていました(笑
基本的なボリュームを練習するようになってから、思ったように線が描けるように
ただ、この四角や丸、円柱といったものをしっかり「体のパーツの一つ」と捉えながら描くようになってから「思ったように線が描ける」用意なりました。
1ストロークでココマデいっきに、とか、この緩やかなカーブを、といった微妙な調整についても、練習をする以前と比べ格段に「描けるようになっている」という感覚に慣れました。
また、実際にポーズカタログを見て、いまいちわからなかったという箇所も描くことを積み重ねていく間に「見る目」が養われていったせいなのか、骨格がある程度把握できるようになってきました。
意図と意思をもって行った小さな積み重ねは必ず自分の糧になる
四角や円柱といった基礎は、かなり地味で「何のためになるのだろう」とわからない練習に思いがちですが、「この図形を利用して体を把握して、描けるようになる!」という自分自身の意図と意思をもって行うことで、必ず糧になります。
ほんのちょっとの些細なことでも、出来る用意なった時、突然目の前が開けたような感覚になる体験はありませんか?
この基礎的なボリュームの積み重ねは、「突然目の前が開けたような感覚」をつかむきっかけを、いろいろな角度からくれるようになります。
「一番大切なのは、ドローイングを楽しむこと」
練習「しなければいけない」
ドローイング「しなければいけない」
沢山「描かなければいけない」
そんな自分の制限をとりはらって、まず1本の線を楽しんでみてください。
緩やかな線、ギザギザとした線、力強い線、たくさんの線が自分の中にあります。
その線一つを楽しめるようになれば、あとは芋づる方式ですべてが楽しくなり「ねばべき」な自分から解放されていくのではないかと思っています。
なにより、本書でもビルプ先生も「一番大切なのはドローイングを楽しむこと」とおっしゃっています。
上手くいくことも、うまくいかなかったことも、すべてが「楽しめる」状態になったらそれこそ、先生がおっしゃるような「不可能が可能になる」状態に確実に近づけますよね!
「この本を手にした皆さんは、トップアーティストの仲間入りです」
沢山の書籍の中で、どの書籍を選んだらいいかわからない…
そんなときは是非、こちらの書籍を手に取ってみてください。きっとこの書籍の中に、あなた自身を確実にステップアップしてくれる内容があります。
「この本を手にした皆さんは、トップアーティストの仲間入りです」
数々のレジェンドをまだ若い目のころから育て上げてきたビルプ先生が、そう信じて書籍をしたためられています。
自分自身の才能を、信じることが出来るようになる。この書籍はそんな魔法のようなドローイング書籍だと思っています。
グレン・ビルプのドローイングマニュアル
ビルプ先生から直接学ぶことが出来るセミナーに行ってきました!(レポ)
【ドローイングセミナー】生命感のある人物ドローイングを想像から描く方法、グレンビルプ先生のセミナーに行ってきました!レポ
合わせて読んでいただきたい記事
※ まだ人体を書くことに全く慣れていない!という方は、上記記事内のルーミス先生の書籍を手に取ってみてください。詳細については記事内に掲載させていただいております。
※ ビルプ先生のドローイングマニュアル内で「パースはそれぞれ勉強しておいてね」という箇所があります。まさかの。パースについての理解はコチラの書籍を利用して勉強されることをオススメします。(理由は書籍紹介ページにて)