2017年8月28日、ボーンデジタルさん主催のドローイング会【Ki creative studio vol.6】 に参加してきました。
本日はその際のレポートをアップさせていただこうと思います。
- 人体を描くときに身体の表情が硬くなってしまう
- もっと気軽に鉛筆を持ちたい
- 絵を描くことをもっと楽しみたい
という方にオススメしたいドローイング会でした。
楽しかった!が少しでも伝わりますようにm(__)m
Ki Creative Studioってどんなドローイング会?
色々なドローイング会が各地で開催されていますが、ジェスチャードローイングというのは珍しそうな気がしていますがどうなんでしょうか。
参考リンク ジェスチャードローイングについてはこちら
参加した私の印象を描きだすと
- 「何よりもジェスチャー」
- 見たままに写し取ることではなく、受け取ったインスピレーションを書き留める
- 感情や表情、リズムや力などをダイナミックに今までの自分を越えて表現する
- 「こうでなくてはいけない」はなく「楽しむためのドローイング」
といった感じでした。
このあたりは
グレン・ビルプのドローイングマニュアルや、クイックスケッチ、リズムとフォースなどで描かれている内容を、リアルのドローイング会で講師の方がいるもとで実践することができる、と思っていただければよいかもしれないですね。
参考リンク ジェスチャードローイングについてはこちら
Ki Creative Studio ドローイング会の目的
Ki Creative Studioではどのようなことを目的として主催されているのかということについては、下記ボーンデジタルさん申し込みページから抜粋。
この会で行っているのは、ジェスチャードローイングと呼ばれる、
動きをとらえる短時間のスケッチです。「ストーリーを語る画」を目指し、詳細は描かずに、短時間でアクションや
感情を描きとめます。描いた作品の講評や講義は設けていません。描くこと自体を楽しんでください。
人物が難しい場合には、単純なラインで手ならしするだけでも糸口がつかめます。
「描くこと自体を楽しんでください」
まさに実際のドローイング会もそんな感じでした。
参考リンク ジェスチャードローイングについてはこちら
実際にどんなドローイングをするの?
会の様子について
基本的には、モデルさんを中心として椅子を並べ、各々好きなところから座ったり立ったり自由に描くことができます。
会場の奥には、ホワイトボードと白い模造紙が用意され、ドローイングとドローイングの間のKi先生がレクチャー&説明をしてくれます。
モデルの方は毎回違った方がされるようで、会に何度か足を運ばれている方からお聞きしたかぎりでは、そのモデルさんごとに特色があって面白いとのお話でした。
参加者さんの様子について
見知っている人同士の方でご一緒に参加されている方もいらっしゃったのですが、基本的には単独参加をされているように思いました。
なので、ボッチ参加怖い・・・!という方も大丈夫です。私もボッチ参加でした。
また、会に何度か参加してつながりができたような様子も見受けられました。
「ツイッターで見たことある人だ!」「あの方、現役のイラストレーターさんじゃないですか!」みたいなドキドキソワソワ感も味わえました(n*´ω`*n)
ドローイング会の流れについて
会の流れとしては下記の通り。
- 簡単な挨拶、当日の流れについて説明、モデルさんの紹介
- ウォーミングアップとして2分×5セット
- Ki先生のレクチャーKi先生のレクチャー
- 3分×4セットドローイング
- Ki先生のレクチャー
ドローイングを主体に行いつつ、間に休憩を何度か挟んでの2.5Hでした。
中間の長めの休憩では、ボーンデジタルさんがお茶菓子などの軽食を用意してくださっています。
質問も、休憩時間に自由にすることができます。
英語はご自身で話せなくてもOK!英語翻訳をボーンデジタルの平谷さんがしてくださるので、安心してください。
ドローイングについて
この会のドローイングは「クイックドローイング」といわれる、素早く描きとるドローイングになります。
その中でもこの会ではジェスチャードローイングというものを行います。
目の前にいるモデルさんから「感情」「ストーリー」をくみ取り、形ではなく「リズム」「流れ」を意識してそれらを描きとめるドローイングです。
参考リンク ジェスチャードローイングについてはこちら
またクイックドローイングですので、1回1回のドローイング時間は短めの3分(180秒)です。
30秒ドローイング、2分ドローイングをされたことがある方ならわかると思いますが、3分(180秒)のドローイングも、意外と短いです。
自宅で気を散らせながらの30秒、2分ドローイング以上に、「描くための環境」が整った場所で行う3分ドローイングは、いつも以上の集中でとりくむことができるなあと感じました。
それだけに、ドローイング中のあの独特な緊張感は、今後絵を描くにあたって良い刺激を得ることができるのではないかと思います。
また、写真や画像を見ながらのドローイングと違い、モデルさんがポーズをする前に予備動作を行ってからポーズをとってくれるので、受け取れる情報量が格段にあがります。
そのため
- 何故そのポーズをしているのか
- どんな感情でそのポーズをしているのか
- 何処に力をいれ、脱力があるか
ということが、予備動作も相まってストーリーとして受け取りやすくなります。
とにかく楽しむ!
色々ジェスチャードローイングについてなど、上記で書かせていただきましたが、この会でのジェスチャードローイングは何より「楽しむこと!」
一番の目的は「描くという行為そのものを楽しむ」ことと言えそうです。
なので、会の最中上手く描けても描けなくても、楽しむことができばすべてが「うまくいってる」感覚になれると思います。
「絵は数を描かないと上手くならない‥?」
「でも練習”しなくちゃいけない”やつが多すぎて大変…」
という不安をお持ちの方にとって
「描くってやっぱり楽しいんだ!」
という自由さ、こうじゃなくちゃいけないを手放すよいきっかけになるドローイング会になると思います。
Ki Creative Studioに参加された方々のレポート
実際に参加された方が、レポートを詳細に書かれておりますので、こちらも合わせてご覧になってみてください。
実際に参加しての感想
めっちゃ楽しかったです!
家で写真や画像を見てひとりカリカリしているのとは格段に楽しさが違いました。
リアルのモデルさんに、予備動作からのポージング、先生の説明、参加者さんの真剣な顔つき、休憩中の穏やかな笑い声など、描きたい人が集まっての会だからこその楽しさを味合わせて頂きました。
休憩の合間の先生のレクチャーに気付きをもらえる
ドローイング関連に関して、proko先生の教材を購入させて頂いたり、ボーンデジタルさんの書籍を購入させていただいたりと、複数手に付けてやってきたのですが、
その中で「つながらずに理解できていなかった」部分を、Ki先生のレクチャーでつなげてもらえたため、頭での理解から、体感覚での理解に近い状態にして頂けました。
描いて レクチャー 描いて レクチャー のあの流れがさらに体感覚としておとしこまれたように感じています。
描くことに対して真剣、だけどアットホーム
ドローイングをする、という目的の元30人もの人が集まって、リアルに目の前にいるモデルさんを見ながら、決められた時間「描く」ことに集中するあの独特の空気感がとても心地よかったです。
また、意識の高い上手い人じゃないとだめなんじゃなかろうか…という雰囲気はなく、絵を描くことについての程よい緊張感がありつつ、アットホームな感覚で参加できるところもとてもありがたかったです。
Ki先生がかっこよかった
ドローイング会の内容に全く関係ない内容ですが、Ki先生がお写真よりも、かっこよかったです。
講師の先生をそんな目で見てはいけないと思いつつも、あまりにも頭のてっぺんからつま先までが、絵を描いていて理想の男性体系骨格過ぎて、内心「天は二物以上与えるんだな…」と思っていました。
胸板とか足の長さとか男性独特のすらっと伸びた指だとか、手のひらと指の対比の美しい比率だとか、胸板の厚みだとか、きれいな腕の筋肉…言い出すときりがないのですが、すごいどんぴしゃりの男性理想骨格・体系でした。
思わず、休憩中はずっとKi先生スケッチさせてもらっていました。
まとめ
普段絵を描く中で
- 正しく描こうとするあまり描くのが辛くなってきた
- 練習を進めるごとに「ねばべき」が自分を締め付けて辛い
- 絵の表情が硬くなってきている
など心のつらさを感じ始めた方にはうってつけかなーと思いました。
2015年-2016年の「描くの辛いもうだめだ」と言っていた自分に「こんなドローイング会が開催されるようになるよ」と伝えたくなりました。
いつもの練習や、今まで聞いてきたこと、学んできたことを、いったん頭からスポッと抜いて、
新鮮な気持ちで、童心に帰ったような感覚でKi先生のレクチャーを聞いたり、ドローイングしてみると、楽しさがよみがえる気がしました。
しっかりと見たままのものを根気よく写し取るデッサンも大切だと思いますが、それと同等に、絵を描く行為そのものが自然と続いてしまう「楽しさ」を見出すのも大切だと思っています。
Ki Creative Studioのドローイング会を通じて、自由さ、鉛筆やペンを紙に走らせる楽しさ、伝わってくる心地よさ、インスピレーション…などなど、自分を解放してくれるきっかけをもらいに、また参加をさせて頂こうと思います。
長文でしたが最後までご覧くださってありがとうございましたm(__)m