写真から欲しい線を抜き出して書く「取捨選択」の癖をつける
人を描くのって楽しいねで、単純な図形をもとに人体を描くことが出来るようになったあとに「ポーズ集」の写真から模写をする練習をし始めました。
ある程度人体も描けるようになってきたし、写真資料があったら楽に描けるだろー!
と思って、スーツや服を着ている写真を模写してみたのですが
- 服の中に体があるように書けない
- 動作が激しいものだと、骨格のパースがわからない
- そもそも、これどうなってるの?と見た瞬間から理解できない
などなど、大変苦労していました><
なので、最初は書き写すハードルを下げるためにも、人体骨格がわかりやすい、ヌードに近いポーズ集を手に取ってやるようにしました。
本日は、その中でも「なんだかんだ今でも模写利用しているポーズ集3冊」をご紹介いたしますm(__)m
1:新ポーズカタログ 男性の基本ポーズ
この書籍のいい所
- 1つのポーズを周囲360度から撮影
- アオリ、アイレベル・フカンの3つの角度から
- カラーモノクロ、どちらも掲載されている
- 基本的な立ちポーズから、座りポーズ、寝ポーズまで多数掲載
- ひらきやすく、開いたときに平らになる
- 二次使用可能!
特に、1つのポーズを360度から撮影していただけているのはありがたいですね!
点々と抜き出して模写をするのではなく、同一ポーズをいろいろな角度から書くことで、立体感を描きながら得ることが出来たと思います。
また開きやすい!というのが地味にありがたい!
ページを開いたまま見て模写をするには本当に便利です。
何よりありがたいのは「二次使用可能!」というところ
書籍内の写真そのものを素材として複製、転売などはNGですが、商業誌や同人誌などのいトレース・模写をした「絵」としての利用はOK!です。
この書籍のちょっと困ったところ
- 写真が小さいものが多い
- DVDなどデータ付属がない(ので細かいところがみえない)
- カラー写真の肌が表紙の色と違って、全体的に黄色い
- 輪郭がぼやけているところがある(足の指さきなど)
特にカラー写真は、黄色味で統一されているものではなく、表紙の写真と同じような色味で掲載していただけたらよかったなーと思いました。
全体的に黄色いので、肌が接触しているところや、腕・顔・胴体が重なっているところの形状が若干わかりずらいです…><
このあたりは、モノクロ写真がカバーしてくれているので、模写練習という要素においては、問題ない部分かもしれません。
また、輪郭がぼやけて見えない・わかりずらい箇所については、アナトミーを別書籍などで学んでいくことで
というのがわかってくるので、
最初は無理に理解しようとせずに、見えたままを模写するような感覚でよいかなーとおもっています。
小さいからこそ「シルエット」で体をとらえる練習にもつながりますね^v^
中身はこんな感じ
基本的な立ちポーズはもちろんのこと、寝ポーズ、座りポーズ等を含め、脚や胴体が曲がっている、腕を上げているといったポーズも豊富に掲載されているので、男性練習にはもってこいです!
ちなみに、こちらの女性バージョンもありますので、女性を練習されたい方は、女性編をぜひお手に取ってみてくださいね。
2:新ポーズカタログ 壁を使ったポーズ
この書籍のいい所
- 男女の身長差が2パターン用意されている
- 壁が透明になっている+グリッド付き
- プロポーションのバランスがいい
- 全ページ:フルカラー
- 二次使用可能
男女の身長差は 23cmと8cmの2パターンが用意されています。
なので、身長差のある男女ペア、身長差が少な目な男女ペア、好みに合わせて活用が出来ます。
こちらも「二次使用可能」です!
書籍内の写真そのものを素材として複製、転売などはNGですが、商業誌や同人誌などのいトレース・模写をした「絵」としての利用はOK!です。
この書籍のちょっと困ったところ
- 女性水着の後ろに結んである紐が体のラインを見えづらくしている気がする
- 男性の身体のしまり具合が若干ゆるい
- DVDなどのデータなし
といったところはあるのですが、男性編に比べ、だいぶ色の違いがはっきりしていて、写真分かりやすくなっていました!(出来ればデータがあったほうが細かい箇所が見えるのでありがたいのですが><)
Kindleででてくれたらいいなーなんておもいつつ、このあたりは「ぐるぐるポーズカタログ」などもありますので、そういった細かなところをしっかりとみたい!という場合はそちらを手に入れるのも手だと思います。
※ ただし、ぐるぐるポーズカタログでは「男性単体」「男女ペア」の資料は2018年2月現在発売されていません。
中身はこんな感じ
こんなかんじで、男女ペアのシチュエーション描写ポーズから、男女それぞれに分けてのシチュエーションポーズまで、「壁」を利用したポーズがたくさん掲載されている書籍です。
壁との距離感、パースの取り方など把握しながら人体の模写ができるこちらの書籍、おすすめです~。
3:刀剣乱舞ONLINE 公式イメージポーズ写真集
この書籍のいい所
- ニトロプラス監修
- あのポーズを360度の角度で再現
- 刀を構えた時、普段は見えない身体のラインがどうなっているのかわかる
- シルエットラインがきれい
- 指先まで意識されたモデルさんのポージング
- 和装での撮影ショットもあり
おすすめしたいところだらけで困るんですけど、一番は「刀を構えた時、普段和装の状態では見えない体のラインがどうなっているのかわかる」というところ。
ピタッとした体のラインがわかるボトム着用かつ、上半身は裸の状態での撮影ポーズなので、
- 脚の踏ん張り具合はどれくらい?
- 腰の入れ具合ってどうなってるの?
- 足のラインと重心はどこにある?
といった疑問に、答えてくれているポーズ集です。
和装以外で刀を構えさせたいという方にはうってつけなのではないでしょうか^v^
また、こういった武器を構えた時の写真ポーズ集は、結構な確率で
- 指先まで神経が行き届いていない
- なんとなくかっこよく撮った感があるもの
- リアルな戦闘に寄せすぎてポーズとしては映えない
といったことを感じるものが多いのですが、ニトロプラス監修かつ、殺陣師さん監修といったダブル監修もあって、一つ一つの動作の神経の行き届き方が素晴らしいです!
目線と身体の向き、ねじれ、構えなどに神経が行き届いているのが、シルエットラインを見ただけでもわかるものです。
おそらく、ほかポーズ集だとここの隙間がなくてシルエットラインだけだと分からないポージングだろうなあ…というところも、ほんとうに細やかにみられている印象を受けました。
この書籍のちょっと困ったところ
- 参考になれば幸い、とだけにとどまっている(二次使用可能とは明言されていない)
- やっぱりDVDはついてない
二次使用可能って明言されてない。ツライ。
「模写として練習する分には大丈夫そうだけど、そのままトレス・模写したものを作品として発信する」はNGなんだろうなあ…とおもいながら、もしゃもしゃしてます。
そもそもこちらの書籍を購入したきっかけは「スーツ男子にしっかり刀剣をもたせて、しっかり構えさせたい」という希望から来たものだったので、ぞんぶんに参考にさせて頂こうと思っています。
参考の範疇、どこまでなのかなー…と調べつつ。
中身はこんな感じ
もう多くはかたるまい…
これは、よいものだ。(個人的感想)
キャラクターに刀をしっかり構えさせたい、なんて方は、こちらのポーズ写真集で練習をされてみてはいかがでしょうか~
まとめ
かなり個人的な趣味に偏ってしまっている感はあるのですが、写真模写はじめてみよーという方には上から順に初級・中級・上級みたいな感じで行っていけるのではないかなと思います。
是非こちらの写真ポーズ集をもとに「欲しい線を取捨選択」できる練習をしてみてくださいね^v^
きっと「あ!この写真スケッチしたい!」といったときに、ささっと出来るようになる積み重ねのおともになってくれると思います^v^
ご紹介した書籍
人体の写真から模写する練習ってどうやったらいいの?という方へ
写真からほしい線を抜き出して書く…ことがその通り出来ればいいけど、
- 横に並べて描いているのに、描き終えたら違うものができている
- 形は描けているような気がするけど、線でなぞっただけみたいになる…
- 立体感がなくなる
などなど、裸に近い格好の人物模写であっても、最初はなかなかうまくいかないですよね。私も最初はそうでした><(今もかも)
もし同じような悩みをお持ちの方はぜひ、下記記事も合わせてご覧ください。
- 何処から書いたらいいの?
- どうやって書いたらいいの?
- どうしたら模写が上手くなるための積み重ねになるの?
といったことを、具体的に、その場での実践も合わせて解説をしてくださっている動画を集めています。是非ごらんください^v^
無料でみれる動画です!
追伸
2021年8月7日、8日の2日間連続開催で、恩師でもあるストーリーアーティストの栗田唯氏と「8つの勉強法」と言うセミナーを開催いたしますー
こちらのセミナーで「楽しみながら絵が上手くなる!」な内容を盛りだくさんで、現役のストーリーアーティストの方にお話をしていただく予定なので、ご興味ありましたらぜひにー。
普段している活動など
FANBOX
https://hakubi8888jt.fanbox.cc
Booth(紙媒体)
https://sugarsugar310.booth.pm
Booth(電子媒体、セミナーアーカイブ)
https://satofukurou.booth.pm