見たものや想像したものを描きやすくなる

色々な書籍を見て、読んで、実践して、深く感じたことは
「単純な図形を思った通りに描けるようになると、見たものや想像したものを描きやすくなる」ということでした。

そしてソレを裏付けるように、多くの教本書籍の著者の方々が、ありがたい言葉をくださっています。

「人体はすべて、球、ボックス、円柱を使って構成していく。これらのボリュームを描く練習を積み、どんな大きさ、角度でも書けるようになろう」

マイケルハンプトン先生

 

「最初はゆがんだりまっすぐ描けないかもしれない。でもコツコツ練習したら1週間後、1か月後はきれいな線がフリーハンドでスーッと弾けるようになるよ。そしてその技術は君の将来の技術に大きく役立つことになるよ。

中村先生

 

「箱が描ければ、なんでも描けるようになります」

湯浅先生

こんなお声をかけてもらえると、なんだか「単純な図形」を描くことを「意味あるものとして積み重ね」できそうじゃないですか?

 

毎日5分、一緒に技術の裏付けになる積み重ねしませんか?

見たもの想像したものを描きやすくなる練習

一人で黙々と単純な図形を描くというのも、なんだかさみしい。私は少なくともさみしかった…ので!

ツイッターで毎日23:00~ #5分だけ描く というタグを利用してみんなで単純な図形を描くという時間を設けてみました(n*´ω`*n)

 

たった5分、されど5分。

1か月続けたら 2.5Hの積み重ね。

1年続けたら 30Hの積み重ね。

しかもその積み重ねは、上に挙げた書籍著者の方々の言葉に裏付けられている積み重ね。

そう考えると、えらい価値ある5分だと思いませんか?

 

お手本となる図形と単純な図形の考え方を教えてくれる

とはいっても、何をお手本に図形を書いたら良いんだろう?という方もいらっしゃいますよね。

今日は、価値ある5分を、更にしっかりとした土台として積み上げさせてくれる

佐藤オススメの書籍3冊をご紹介したいと思います(*´∀`*)

「#5分だけ描く」でオススメの「見本にしたい」書籍

1:人を描くのって楽しいね

「人を描くのって楽しいね!」見たもの想像したものを描きやすくなる練習

「人をまず描けるようになりたい!」と思う方には言わずと知れたサイトさん「人を描くのって楽しいね」の書籍版です。

もし、人体全身を描くことに不安があるのであれば必携の書籍!だとおもっています。

まだ描き始めて間もない方も勿論、今回のテーマである「単純な図形を描けるようになる」ことを前提としても、とても良い題材を取り上げてくださっています。

特に単純な図形を…というところですと

P8 丸を描いてみよう
P9 直線を描いてみよう、正方形や長方形を描こう

あたりが、よろしいかなとおもいます。

 

すでに図形を描きなれてきた~というかたも、ウォーミングアップに最適だと思われますので、初心に戻って丸を描くということをされてみてくださいね。

手元に持ってないなーという方は、書籍のレビューもまとめてみましたので、参考がてらご覧になってみてください。

穏やかな気持ちで「楽しく描くって~」という気持ちも一緒にもらえるはずです!

人を描くのって楽しいね ご購入はコチラから

 

2:人体の描き方

「人体の描き方」見たもの想像したものを描きやすくなる練習

躍動感をとらえるアナトミーを教えてくれるこちらの書籍。

通常のアナトミー関連書籍との違いは

  • ボックス(直方体、箱)
  • 円柱

といった、

すべて「単純な図形をもとに描かれている」ということです。

つまりは、単純な図形が書けるようになることで、立体的な人体をしっかりと描くことができるようになるステップが踏めるようになっているのです(*´∀`*)

中でも「スキマ時間でも絵の上達につながる6つの簡単な練習」がありますので、#5分だけ描くを着実な積み重ねにされたい方は、ぜひ参考にしていただきたい書籍です。

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3:風景デッサンの基本

「風景デッサンの基本」見たもの想像したものを描きやすくなる練習

さて、単純な図形を書けるようになることが大切なのはわかってきたけど、

「正しく単純な立体図形を書くためにはパースを理解しないといけない」

というところで躓いてしまう方もいらっしゃるのではないでしょうか

かくいう私もそうだったのですが、そのパース理解を進めてくれたのがコチラの「風景デッサンの基本」でした。

「風景デッサンの基本」見たもの想像したものを描きやすくなる練習

平面的な図形を描く…から、立体的な図形を書くにあたって必要になってくる「パース」について、

多くの人が「面倒」「難しい」「わかりにくい」としてしまう部分を、こちらの書籍では単純明快、且つ親切丁寧に教えてくれています。

1点透視は勿論のこと、2点透視、3点透視も「感覚的に」把握ができるようになるくらいわかりやすいです。

こちらの書籍、いろいろとお勧めしたいポイントはあるのですが、3つに絞ると

  1. 基本中の基礎を丁寧にわかりやすく説明
  2. ユアッサーの法則
  3. 本全体が画集のように美しい

この3点です。

中でも「この書籍でないと!」というオススメポイントが、「ユアッサーの法則」が掲載されているということ。

ユアッサーの法則というのは、「簡易的に把握できる1点透視図法をもとにして2点・3点透視が簡単に描ける方法」のことです。

「1点透視は比較的わかりやすいんだけど、2点・3点となったときに混乱しちゃうんだよな~」なんて方には、とても易しい提案方法だとおもいます。

勿論!1点透視で描く立方体の方法などもばっちり掲載されていますので、1点透視もまだ良くわかっていない…という方にもめちゃくちゃおすすめです。

この書籍1冊あれば、もう「パース怖い!」から卒業できますよ(*´∀`*)

 

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実際に単純な図形を描くことを7年継続してきた感想

正直、最初のころは

「こんな単純な図形を描くために絵を描いてるわけじゃない!」
もっとかっこいい人体描きたいの!」

と単純な図形を描くことに手を抜くこともしばしばだったのですが、色々な書籍を手に取って実際に描く勉強していく中で、単純な図形がいかに大切か実感しました。(現在進行形)

単純な図形がしっかりと描けるようになることで

  • 見たものを簡単な図形に置き換えられる
  • 立体として見る力が付く
  • 人体の立体感がアップする
  • 複雑な形状も、単純な図形に置き換えて描けるようになる
  • 「行先が定まらない迷い線」がすくなくなり、きれいになる

というコトを実感しています。

特に、行き先が定まらない迷い線が少なくなることで、ワンストロークで描けるものがどんどん増える感覚がめっちゃ気持ちよいです!

何事も『基本が大切』と言われますが、この「絵を描くにおいて」の基本は「単純な図形をしっかりと描けるようになる」ということなのだなあと改めて実感です。

最後に

#5分だけ描くに参加してくださっている方々からも『意外と単純な図形が難しい!』『けどやり始めたら楽しい!5分じゃすまなくなっちゃう!』なんてお声もちらほら聞くようになりました。

5分だけじゃすまなくなっちゃう!ってなんかいいですね(*´∀`*)

前向きに練習が知らない間にできちゃうっていう感じだったら良いなあと。

5分だけ、5分だけだから…みたいな感覚で、単純な図形を描く練習を毎日する、という土台作りを、この書籍とみなさんと一緒にできたら嬉しいなあと思っています。

 

ご紹介した書籍

人を描くのって楽しいね

人体の描き方

風景デッサンの基本