ルーミス先生ってやさしいってかいてあってもめちゃ難しいし厳しくないですか?
前回、「服のしわ攻略ならこの1冊!」をご紹介させていただいた際に、「人体についてはルーミス書籍を~」なんて紹介をさせて頂いたんですがルーミス先生の優しい人物画ってめっちゃ厳しくないですか?(個人的な意見)
いや、でもほんと、ルーミスの教本は最終的に通る道になる、という部分でもあるような気がするのです。
とてもオススメな書籍ではあるんですが、
- 趣味やその延長線上で「楽しみながら」やりたい
- 描き始めた最初の最初
のタイミングには、ちとパンチが強いというか「本文を模写っていってもどうやって模写したらいいかわからない」パターンにはまるような気がする…
…というか私がそうだったので…モゴモゴ
わたしがルーミスを回避した際に、手に取った書籍
ルーミスを回避した際に、どの書籍を手に取ったかという記事を書くことにしました。
描き始めの初期ルーミスを回避した佐藤が手に取って「人体全身かけるようになってきたよ~~!」という思えるようになった書籍をご紹介したいと思います。
描き始め(2010年)
紹介する書籍をつづけた2年後(2012年)
紹介する書籍をつづけた3年後(2013年)
紹介する書籍をつづけた6-7年後(2016-2017年)
この記事はこんな方にオススメ
- 身体全身が描けない
- 基礎練習(丸とか)大事だとは思うけど、気持ちが乗らない
- 好きなポーズが描けるようになりたい
- ルーミスはちょっと…
上記リストは、私が手に取ったときの状況です。
2010年から絵を描き始めた際の記念すべき、初購入教本です。
なので、描き始めも描き始め、全身ってどう描くの…?というタイミングでした。
もし、同じような状況で困っているようでしたら、きっとお役に立てる書籍だと思います。
全身を描けるようになりたいなら、まずはこれ!「人を描くのって楽しいね 基本編」
WEB版もあるんですが、あえて書籍購入
お絵かきをしている人には結構有名なあのサイト「人を描くのって楽しいね」の書籍版です。
なので、この書籍を手に取る前は、このWEBサイトを見ながら描いてました。
ただ、WEBページを開きながら練習するのに、いちいちクリックしたりするのが面倒になってきてしまって><
まとまった状態で、思ったときにさっとひらいて、さっと練習できたほうが、精神衛生上いいなあとおもい、恐る恐る購入しました。
1000円以上する書籍なんて、なかなか買ったことがなかった当時は、本当に恐る恐るの購入でした。
しかも、WEBで(すべてではないにしろ)無料で見れるものにお金をかけるなんて><という意識もあって本当に恐る恐るの購入でした。
結論から言うと「買ってよかった」です。
この書籍があるからこそ、今の状況があるといっても過言ではないと思っています。
こちらは知人に一度譲ってしまったんですが、なんだかんだで再購入して、今でもドツボにはまった時に見るようにしているくらいです。
人を描くのって楽しいね 基本編ってこんな書籍
まずは単純な図形から
こんな丸や線、四角などの単純な図形を描くところから始めます。
この練習については、WEBでも書かれているのですが、所見の時は「こんな丸とか図形かいてなんになるんだよ~」と思いながらも描いてました。
が、今になって思えば「この単純な図形をしっかり描ける」ようになると、どんなものもかけるようになるんだなあと。
この単純な図形を描けるようになると、マイケルハンプトン先生の書籍「人体の描き方」で描かれている美術解剖学ページは、本当にやりやすくなると思います。
さて、しっかり綺麗にまるをかこう!という練習の後は落書き君という名前の棒人間を描く練習をします。
ここに描かれているものをただ同じように描くだけでもいいですし、想像しながら書いてみるのもいいと思います。
あとで気が付いたのが「単純な図形の組み合わせの棒人間だったら、全身がかけるんだ!」ということでした。
当たり前に感じるかもしれませんが、全身を描けるようになるの第一段階「棒人間でいろいろなポーズを描く」は、今後、肉厚な人間を描くためのめちゃくちゃ大事な土台になるんですね!
私がこの大切さに気が付いたのは、ルーミスの優しい人物画、のときだったんですけども…手に取った方にはぜひ、「単純だけど、だからこそ今後の自分の土台になるんだ!」と思いながら勉強してもらえたらいいなあと思っています。
「好きな風にかいていいっていっても、手足と胴体の比率がわからない><」というかたもご安心ください。
このページ以外で「それぞれの線、丸、四角のパーツ比率」についても丁寧に解説してくださってます。
どんどん進めていくと、ペラペラ君や足太くん、ハート描き…などなど、単純図形を利用した様々な人体の描き方が解説されていきます。
勿論、それぞれの簡略的な基礎人体図を基に、立体感のある人体図に仕上げていく過程も描かれています。
当時私は、それをひたすら覚えるまで模写してました。
意外とかけるじゃん!という達成感をくれる
模写をひたすらできた理由は、「難しそう…」だけど「描けたらいいなあ!」と思えるポーズが参考に描かれていたからだと思います。
難しそうと感じたぽーずであっても、丁寧に描いてみると意外とかけちゃいます。
一つ進めるごとに「意外と描けるじゃん!」という達成感をもらえたというのは自信につながりますね~!
基本図形を基に解説されているからわかりやすい
勿論、全身の描き方だけでなく、それぞれのパーツについても基本図形をもとに解説されています。
- 頭
- 髪の毛
- 顔(目鼻口それぞれ)
- 手
- 足
- 肩、膝などの関節
それぞれ、簡単な図形から、立体的に描けるように、順を追って説明をしてくれています。
人を描くのって楽しいね基本編 おすすめポイント
- 線がほんとうにキレイ
- 基礎的な図形を、しっかり描くところから始めている
- 飽きさせないように、描いて楽しそう!と思える箇所を沢山つめこんでくれている
- 難しそうなポーズでも、丁寧に練習したら絶対に描けるようになっている
- どのくらい練習したらいいか、の目安もちょいちょい書いてある
なので、
ひたすら丁寧に模写していったら、根拠を感じる人体を描けるようになっている
というところまでサポートしてくれます。
なので、ルーミスが難しそうでちょっと怖い!という方はぜひ、こちらの書籍を手に取ってみてくださいね。
基本編であまり触れられなかった衣服については「人を描くのって楽しいね 衣服編」で
人を描くのって楽しいね衣服編:こんな方にオススメ
- しわがよくわからない
- 書き込めば書き込むほどなんかくちゃくちゃになる
- 立体感のあるしわが描きたい
- ある程度人体は全身が描けるようになってきた
上記リストは、私が手に取ったときの状況です。
人を描くのって楽しいね基本編を何週か模写し終えた2011年ごろに手に取った書籍だったと思います。
身体も何とか全身が描けるようになってきたかな?といったタイミングでした。
もし、同じような状況で困っているようでしたら、きっとお役に立てる書籍だと思います。
「人を描くのって楽しいね衣服編」をオススメする理由
色々考えてみたら、しわに関係する書籍は、この1冊しか手元にないのです。
2010年から書き始めて、絵に関する教本はたくさん購入してきたと思うのですが(大体現在で100冊くらい)しわについては、この書籍1冊だけ。
この書籍があったことで、写真から模写をさせてもらうときも、しわの流れや力の向き、カーブのかかりぐあい、立体感などを把握することが出来るようになっています。
この1冊が土台となって、人体に関係する書籍を参考にしながら、衣服しわへの理解を深めて言った感じかもしれません。
他にもいろいろと良書はあるかとはおもうのですが(洋書のしわ関連書籍が良くツイートで流れてくるのでついほしくなる…)なんだかんだでこの1冊があれば、あとは写真資料で結構いけるな~といった感じです。
「人を描くのって楽しいね 衣服編」のいい所
全身をスムーズに描けるようになるために、から入る
衣服編、しわについて…といってもやはり、洋服を着ているのは人です。
そのため、全身をいろいろな角度から描けるようになるのは、2次元上で服を着せるための大前提!
中に人が入っていることがわかるしわを描くために必要な工程である「全身を描く方法」を簡単な図形とやり方でおしえてくれます。
とくに、基本編では把握がしずらかった「肩回り」が立体に把握できる用「ハウス描き」という新たな人体の描き方も教えてくれます。
しわを立体的にとらえる方法がかかれている
しわを「線」「すじ」として考えるのではなく、立体として考えています。
実際、しわができるときって立体的にできますよね。
どのように立体的なしわがつくられるのか、といった部分のサンプルや考え方がわかりやすく描かれています。
どのくらい勉強したら描けるようになるの?
1冊に2年かけるつもりで、一気に大量行動ではなく少しずつ。
これもよく聞かれるようになりましたが、おそらく皆さんが思ってるよりも学ぶスピードは遅いです。
どの書籍も、1冊を2年くらいかけてやる気持ちでやってます。実際は他書籍と平行していることもあって3年くらいかけてやってます。
9~12章構成になっているものが多いと思うのですが大体、1章1か月ずつかけて、それを2週する前提でいます。
1冊に2年かける理由と内容
「そんなに時間かけるって、実際にどうしてるの?」
とも聞かれるのですが、簡単に言うと「見ながらだったら結構もしゃできるじゃん」と思えるくらいまで「同じものを何度も描く」をしています。
頭で理解できても、手が追い付かない
頭で理解できても、手が出力に追い付かないことが多々あるので、まずはよく文章を読んで、描かれている図解やサンプルをしっかりみて、「そっくりに写し取る」意識で勉強しています。
自分の中にある形と、実際に描かれている形の違いをかんじとりながら、どこからどこまでの線を一気に描いているんだろう、始点はどこで、終点はどこなんだろう?とか色々考えながらの写し取りをするようにしています。
1日15分が自分のお絵かき心を支えてくれる!
なので1日15分もやったら、脳みそがからっからになりますし、結構な疲労が襲ってきたりします。
でもその疲労感が「これだけやったら大丈夫っしょ!」に紐づけされて、けっかてきに自分の自信にもつながってくるのかなーとも感じています。
たった15分を「されど15分」にするポイントはそこなのかなと思ったのでした。
自分の描きたい絵柄の方向性と違うような気がする…という方へ
小さな書店さんでも、お絵かき書籍関連の棚に入っていることが多いですので、是非実際に中身をご覧になってみてください。
もしかすると、「自分の描きたい絵柄と違うんだよなあ…」という感覚になるかもしれません。
ただ、そこはそれ「基礎的なモノ」「家でいうところの基礎工事」として受け入れてしまうことをお勧めします。
自分の描きたい絵柄は描き続けている間に勝手ににじみ出てきますし、基礎がしっかりできていたほうが説得力のある自分の描きたい絵柄ができあがるので大丈夫です。安心してくださいね!
さいごに
本文にも書きましたが、こちらの書籍2冊は、何週か模写をした後、「もーいいだろ!おぼえたわ!」と調子に乗って、一度手放してしまった書籍です。
が、結局そのあともう一度買い戻すことになりました(笑
何が言いたいかというと、それだけ私が描く「人体」「しわ」の土台になっています。
もし、「人体をまず全身かけるようになりたい!」「服を描くのは苦手だけど、かっこよく描きたい!」と思われるようでしたら、こちらの書籍を手に取ってみてください^v^
きっと、描けなかった全身も、苦手だった服のしわも、大好きになるとおもいますよ^^
そんなわけで、「初心者が人体を全身描けるようになるなら、まずはこの書籍!オススメ2冊」でした。
紹介した書籍
追記:躍動感のある人体や服を描きたい!という方へ
こちらの書籍では手に届きにくい部分が「躍動感」の部分だと思っています。
- もっと躍動感のあるしわを描きたい!
- 流れるような、動きのある線で描きたい!
- 緊張やゆるみが見て取れるしわが描きたい!
というかたは、是非下記2冊を手に取ってみてください。
↑の書籍は、人体ドローイングのための書籍ではありますが、人体の構造と躍動感を学んでいくことで「人体の躍動感」も一緒にレベルアップしてくれるようになるとおもいます。
わたしの大好きなおすすめの2冊です。
追伸
2021年12月25日、26日の2日間連続開催で、恩師でもあるストーリーアーティストの栗田唯氏と「8つの勉強法」と言うセミナーを開催いたしますー
こちらのセミナーで「楽しみながら絵が上手くなる!」な内容を盛りだくさんで、現役のストーリーアーティストの方にお話をしていただく予定なので、ご興味ありましたらぜひにー。
普段している活動など
FANBOX
https://hakubi8888jt.fanbox.cc
Booth(紙媒体)
https://sugarsugar310.booth.pm
Booth(電子媒体、セミナーアーカイブ)
https://satofukurou.booth.pm